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何度見てもかっこよくて、私をいつも、ドキドキさせる。
(しかも、こんな至近距離・・・)
自分の旦那様とはいえ・・・見つめ返すのは、3秒間が限界だ。
「・・・いいから。オレの方見て」
触れそうな唇が、私にそっと囁きかける。
落ち着かない心臓が、さらにドキンと跳ね上がった。
勇気を出して彼の望みに応えると、目を細めた彼に、再びじっと見つめられた。
「・・・後悔してる?オレと、結婚したこと」
「えっ!?そんなこと・・・どうしたんですか?急に・・・」
突然の問いに驚いて、彼の瞳を覗き込む。
けれど、無表情な彼の気持ちはわからなくて、私は言葉の代わりに大きな背中に腕を回した。
(どうしたんだろう・・・酔ってるんだよね?誰かに、何か言われたのかな・・・)
心配になってぎゅっとシャツを握った私を、彼は頭から抱きしめる。
「結婚したのに、あんまり一緒にいられないから。里佳を、一人にさせることが多いだろ」
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