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華島「ここがお前の部屋な」
詩方「は、はい……!」
華島「予め、お前の荷物はこの部屋に置かれているはずだ。何か足りない物があったら、買うなりなんなりしろ」
詩方「は、はい」
華島「……あんまり人のことに首を突っ込む趣味はないが……、荷物、少なすぎないか?」
詩方「え? そうですか? そんなことはないと思うんですけど……」
華島「……ま、お前がそう言うなら、これ以上は何も聞かないさ。少し、整理する時間をやる。一時間後に、受付に集合しろ。そこで仕事についての説明をさせてもらう」
詩方「分かりました」
華島「それと、こちらから一つ、聞きたいことがある」
詩方「? 何ですか?」
華島「お前の……その刀……、お前の流派は、どこだ?」
詩方「流派……ですか……? えぇと、そうですね……。俺が師事してた師匠からは、そう聞かれたら、“綾女一刀流”を名乗れ……と言われましたが……」
華島「っ!」←自分の腰の刀を強く掴む
詩方「そう言えば、華島さんも俺と同じ刀を使うようで」
華島「……ああ、そうだな。……お前と流派は違うがな」
詩方「華島さんは、どこの流派なんですか?」
華島「僕は……、……いや、僕のことなど、どうでもいいだろう。ともかく、一時間後に集合だ。いいな? 遅れるなよ」
詩方「あ、はい……」
詩方(あんまり聞かない方が良かったのかな……? これからは華島さんからそう言った話題を振られない限り、こっちから振るのは止めた方が良さげだな……)
詩方「それよりも、まずは。向こうから送られてきた荷物の荷ほどきしないとな」←腰の刀を外し、壁に立て掛ける
詩方(と言っても、段ボール3箱だし、すぐに終わりそうだけどなぁ……)←しゃがみ、段ボールを開ける
少女の声「あれ? 誰かいるんですか?」
詩方「え?」←後ろに振り向く
割烹着+三角巾をつけた少女「……あ、もしかして、以前、草薙所長が言ってた新人さん……ですか?」
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