【7・奇跡】

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俺は…改めて、マダラ模様になってしまったバラを見詰めた。 このバラは… 明日の母の日に、お袋に贈るために、買ったバラ…。 もしかして… 「天国のお袋が… 俺を守ってくれたのかな…」 そう。 俺のお袋は、数年前に病気で他界している。 このバラは、明日の母の日に、仏壇にお供えするために買った品だ。 と… 不意に、俺は… 生前のお袋の温もりや 優しさを… 改めて、肌で感じた…。 お袋… 助けてくれて、ありがとうな…。 すると… 「我が子から、もらったプレゼントだったら… 親は、それが何だって嬉しいものですよ」 今度は、さっき花屋の店員が言った言葉が… 俺の脳裏に甦った。 そう言えば… あの花屋の年配の女性店員さん…。 どことなく… 生前のお袋に、 雰囲気が、似ていたような…。 何より… あんな場所に… 花屋なんか、有ったっけ…。 ハハハ… まさか…ね。 よし! 明日の母の日は、青ペンキが、かかっていない二本のバラをお供えして、 このマダラ模様のバラだけは、捨てずに俺の部屋に飾ろう! そして、枯れたら土に埋めてあげよう! 何しろ、 このバラは、 お袋と一緒に、俺を守ってくれたバラ…。 赤と青のマダラ模様…。 花言葉で言えば、 『愛情』と『奇跡』のバラ… って、事になるもんな!! ~おしまい~
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