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「……と、まあ、そういう訳で真さん、何とかしてください」
「それは意外にヤバたにえーん!」
「まだギャルと関わっているんですか?」
後日、石原は真に連絡を取り、ケンの処分を決めてもらった。
9年前には真の知り合いの弁護士のたまごは、今や弁護士として最前線で活躍している。
その弁護士の力を借りて、穏便に済ます方向で話は進んだ。
警察官である石原に自首という形にし、石原の「保護観察下におく」こととした。
もちろん離島に保護観察の資格を持つものはいない。
石原に資格も取らせるのも、その弁護士の助力あってのことだった。
「ところで、なんで本人に教えてあげないの?」
どんどん話が進む中、真が疑問を口にした。
「え?」
例によって例のごとく、この時も石原に明確な答えはなかった。
「……ケンには」
紡いだ言葉は、石原の本心だった。
「強制的に僕の傍に居させたくないんです」
また好奇心旺盛な真により、石原は自分の気持ちを知ることとなった。
「ケンが僕から離れたいと思うまで、一緒に居たいんです」
(俺とは一緒に暮らさなかったくせに)
と真は思ったが口にはしなかった。
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