01.志々目真という男

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(確か、その後、告白されたような気がする……)  と思う。  そこでのこのこ真の家に来て、飲んで、その上、真曰く「セッセッセ」をしたとなると、自分の甘さを痛感する。 (僕、気が緩んでいたんだろうか……)  酒が入っていた。  告白されて、いい気になった。  理由はいくらでも思いつく。 (だけど……)  自分だけならともかく、一時の気の迷いで、この将来を約束された男の人生を台無しにするわけにはいかない。 (すまないが、忘れてください。真さん)
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