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勢いで「教える」などと言った手前、やむなくしているとは分かっている。
だけど、言葉にするのは恥ずかしい。
後は見せる行為でしか教えることはできない石原に
(やっべ、エロいな。石原さん)
腰を上げてねだるような石原に、ケンは10倍を訂正し100倍淫らだと勝手に解釈を変えた。
自然、握る右手に力が籠ってしまう。
「……ぁっ……!」
敏感な部分を握り込まれて、石原がひくりと身体を震わせた。
ケンが握り込んだので、石原は勘違いしたのだろう。
「あ、あの、それ……今じゃなく、夜……時間ある時にでも……してください」
(してくださいーーー!?)
石原の「してください」に、これほど破壊力があるとはケンも想像しえなかった。
ましてや「夜」「時間ある時」のオプション付きである。
(つまり……、「今夜」またシてもいいんだな? 「時間ある時」なら、シていいんだな!?)
「してください」の都合よく切り取られた言葉だけが、ケンの頭の中でリフレインする。
「ちょ……、ぁ、こら! あっ、あぁーっ……!」
無意識に擦る手が速まれば、石原が焦りの声を上げた。
「だ、だめだって……! んんーっ!」
急速に高められて、石原の腰に力が入り、より高く浮いた。
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