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(あ、そうだった。今は時間がないから、早くこっちに欲しいと石原さんは言っていたな)
「んっ……、んんっ……!」
石原はもはや肩とつま先しかつかないほどに腰を浮かせてケンの手淫に耐えているが、ケンは第二のおねだりだと勝手に勘違いする。
(さっき二回抜いといてよかった……)
無駄に冷静さを取り戻した。
ケンが冷静さを取り戻すと同時に右手の激しい動きが収まり、石原はやっと背を畳に付けることができた。
ケンは空いている左手で石原の膝裏をとらえ、ゆっくりと深く石原の体を折りこんだ。
大きく足を開くことで、そこがより晒される。
「ん……!」
他人にそこを見られる羞恥に、石原は身体を強張らせた。
「……ここ、使うんだよね?」
改めてケンが聞く。
「……はい……」
石原は脱ぎかけの制服の袖を握りしめ、羞恥に耐えていた。
(ここで恥ずかしがったり嫌がったりしてはダメだ)
もはや戦う相手は自分自身の羞恥心だと石原は理解した。
「じゃあ、ちょっと失礼して」
ケンの顔がおもむろに近付く。
「やっ! そんな所、舐めちゃダメです! そんなことしたらパーじゃなくグーで叩きますよ!」
焦って石原が制する。
(それはもはや「叩く」レベルでなく「殴る」レベルなのでは……)
と先ほどビンタ食らったケンは思った。
「そんなこと、しないよ」
「え……?」
(だったら、言った僕の方がまるで期待していたみたいじゃないですか?)
妙に恥ずかしく思う石原に
「さっきシャワー浴びたいと言ったくらいだから、そんな事したら石原さん嫌だろ? だから今は」
ケンは左手を口に含む。
「これで我慢しておく」
唾液で濡らした指を、そっと窄まりに宛がった。
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