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「あっ……!」
ゆっくりと沈める。
「痛かったら、言ってね」
「……んっ、ぁ……」
「女の人だって、濡れてない時に急に入れたら痛いって言ってたもんな」
「は、……ぁ、ぁ、ぅ……!」
「男の場合、勝手に濡れてくれないから、尚更、痛いだろうし」
「あっ、ん……、ん……! っ……!」
ケンの指が隘路を少しずつ押し開いていく。
(ケンっ?! 本当に「初めて」ですかー?!)
石原が疑うほどに、ケンは緩やかに石原を解していく。
やがて指は二本に増やされた。
ぐちゅりという音と共に指が後ろに入ってくる感覚がある。
「んっ……!」
石原は吐息のような声を漏らした。
(やべ……、石原さんの中……)
そう思うと、はやる気持ちが抑えられない。
ましてや、これからすることを考えると暴走してしまいそうだ。
その気持ちを紛らわすために、ケンはべらべらと喋り続けた。
「今はダメでも『いつか』でいいんだ」
「っ……?」
「石原さんが俺のこともっともっと好きになって、どんな恥ずかしい事でも『していい』って許してくれるくらい俺の事好きになってくれたら、させてよ」
(さっきのアレ。女の人は好きらしいんだけど、男の場合は挿れるところが挿れるところだけにやっぱ勝手が違うんだろうな)
先ほど石原曰くグーで叩かれかけた行為を思い出しながら、話していた。
「は……、そんなの……無理ですよ……」
「え? 無理?!」
思わずケンの動きが止まる。
石原は乱れる呼吸を整えるため、ややあって答えた。
「……今でも、……君のこと、かなり好きなんです……。こ、これ以上、君を好きになるなんて無理で……あ、ぁぁぁぁぁ!」
緩やかに動かしていたケンの指が、突如、石原が言い終わらぬうちにせわしなく動き始めた。
「石原さんっ……!」
「あっ……! うあぁぁ……!」
幸い、ケンが先ほどまで緩やかに解していたので、そこは難なく受け入れていた。
(あ、つい指を早く動かしてしまった……)
石原の中心からもトロトロと液があふれ出している。
(良かった……、萎えてない)
ケンは安心して続けた。
指は三本にまで増えていた。
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