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「このくらいで、大丈夫かな?」
「……っ!」
おもむろにケンは指を引き抜く代わりに昂ったものを石原に押し付けた。
「んっ……」
他人の意思で、自分の後ろが開かされていく。
石原にとって慣れた行為だったが、なにせ三年ぶりだ。
少しばかりの不安があったが、若いケンの意外にも自分を労わる言動に、怖さは払拭されていた。
「ん、んっ……、ぁ……」
既に二回抜いて余裕があり、しかも過去の女性経験で急いては事を仕損じることを熟知しているケンは、石原に負担をかけぬようゆっくりと腰を進めた。
「どう? 大丈夫?」
「はい……。平気です」
久しぶりな為かかなりの違和感があるが、この程度なら問題ない。
「石原さん……」
「んっ!」
奇しくも最奥を突かれた時に名前を呼ばれ、石原は返事のような声を上げた。
「好き、大好き……」
ゆるゆると抜いては奥を突き上げる。
「?!」
(今、言いますか!?)
「うぁ……!」
突如、ケンの方から驚きの声が上がった。
「?」
「めっちゃ今、締まった。搾り取られるかと思った……」
驚きの表情から一転、嬉しそうに微笑むとまた律動を始めた。
(この子は、本当にもう……)
石原は何か言いたかったがそれが言葉になるよりも早く行動していた。
自分の中に抽挿くりかえすケンの首に腕を巻き付けていた。
「ん……んんっ……! ぁ……っ!」
ケンに揺すられる度に、より深く結合する。
「け、ケン……、いぃ、い、あ、痛っ……! あ、……ぁぁ!」
「ごめん、痛い? でも、止められない」
ケンの汗が自分に滴り落ちる。
「……いぃ……」
いつの間にか互いの胸が着くほどに、石原も汗だくになってケンを抱きしめていた。
「え?」
「いぃ……、とめないで、ください……あぁ、あぁぁぁぁ」
ほどなくケンの下腹部に石原の飛沫が弾けた。
それを合図にケンも自分の欲望を石原の中に解き放った。
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