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「んー……! う、ぅ……っ!」
行為は胸に集中されているのに、なぜか快楽は背筋を伝ってぞわぞわと走り、上っては石原の頭の中を真っ白にしていく。
下っては腰に甘い疼きが溜まり、たまらずに石原はずるりと腰を滑らした。
それで真が石原の左側に避け、ベッドの中央のスペースを譲ると、石原は折り曲げた足だけをゆるく伸ばした。
「ん、ふ……ぅ……ー!」
おもむろに真は石原のチノパンの前をくつろがせた。
現れたボクサーパンツは、興奮した形のままに布を張っている。
「陸裕、……濡れてるね」
やや上ずった声で、嬉しそうに真が言う。
布を押し上げた先端部分の色が濃く、沁みができているのが分かった。
「ん……っ!」
真が興味本位でそこに指を乗せると、しっとりと濡れた感触が伝わってきた。
触られて、恥ずかしそうに石原は真を見つめた。
羞恥に涙を目に浮かべているが、嫌がってはなさそうだ。
真はずるりと布を下げ、高ぶる石原のものの先端に直に触れようと指を伸ばした。
「ん、んん、んー……っ!」
触れた途端に、石原から声が上がる。
すっかり敏感になった先端の筋に沿って滑らせたら、透明な液が真の指にまとわりついた。
「んっ……!」
(陸裕が俺のすることに反応している)
そう思うと居ても経ってもいられず、真はまたもや何かに駆り立てられたみたいに三指で先端を摘み上げるように刺激し始めた。
「ふ……、んーっ!」
驚いたような石原の声だったが、構わず真は続けた。
今度はくちくちと粘りを帯びた水音が、次第に大きく激しくなっていく。
「ふっ……! んっ、う、ぅ……!」
先端を滑らすように摘む度に、石原の腰がびくんびくんと跳ねる。
石原のものは勢いを増し、臍に着きそうなくらいにそそり立っていた。
シャツが落ちてこないように手と口で捲り上げている石原が、まるでそこを差し出しているかのようなスタイルに、真が興奮を抑えられない。
夢中で弄る割れ目からは、透明な液が更に滲み出て、真の指を濡らしていた。
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