09 野外プレイで目覚める

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09 野外プレイで目覚める

恋愛ってなんだっけ? ふっと、そんな事を考えては一つの結論に出る お客様を楽しませるスタッフが、固定の恋人なんて作ったら仕事に支障が出るんじゃないかって…… あーん……なんて食べさせてる他のカップルを横目に、目の前に座ってアメリカンドッグを食べる黒狗へと視線をやる 綺麗な顔立ちであり、美形でイケメンと言えるほどの相手だがあくまでもお客様なんだ この野外プレイが終わって、一旦家に帰ったら送りに行く予定だから下手な関係になれるわけないし 彼がどう思ってるのか分かるわけない…… 『 フライドポテト、食べさせて? 』 「 ん?ほら 」 『 あー…… 』 考えるのを止めてしまおうと口を開けば、彼は一つ取り、差し出し食べさせてきた 塩加減の丁度いい、フライドポテトに悪くないとたこ焼きを冷ますついでに自分で取る 「 たこ焼き、俺にもくれ 」 『 いいよ、ほら 』 「 そのまま……ンッ!あつっ……ふっ、ん! 」 冷ましてるのとは別に一つ、箸でつまんで彼の口へと押し込めば、片手で熱がり食べる様子を見て口角は上がる 眉を寄せ涙目の表情を見ると鳥肌が立つほど興奮するからこそ、彼の表情は私にとってタイプなのだろね 『 そりゃ、熱かったから冷ましてたんだよー。お水飲んでいいよ 』 「 ん……火傷するかと思った…… 」 氷水を差し出せば、ぐっと飲みほぼ丸飲みして落ち着きを取り戻す ふふっと笑う私を見ては何か言いたそうな表情を見せるが、直ぐに笑みを返す 「 本当、虐めて楽しそうにするな 」 『 ……案外、私も黒狗の顔は好きみたいだからね。目の保養として眺めてる 』 「 そう、か…… 」 オッサンの顔なのに、なんて呟いた彼に軽く笑っては残りの物をゆっくりと食べていく 話すことは他愛もなく、言葉が途切れても嫌な気は一切ない 私がそう思うだけかもしれないが、彼の雰囲気は何一つ悪くなかった 『 さて、次はメリーゴーランドで。一人で乗ってきて? 』 「 恥ずかしくないか……?あ…… 」 『 恥ずかしいから乗るんでしょ?ほら、行った行った、二週目からは一緒に乗るから 』 「 ドSだな…御前のブレない性格を褒めたくなる 」 溜め息を吐いてはメリーゴーランドの列に並ぶ彼を放置して、動画の準備をして遠くからその様子を撮影する こっちに気付いた彼は、照れたように背を向けるもそのズボンから垂れ下がる尻尾とか見てるとアナルプラグ入れてんだよねぇ~って実感して楽しい メリーゴーランドが止まり、彼が次に乗り込めば回転テーブルに上がり此方へと来る 「 どれ、乗ればいい? 」 『 馬に決まってる~、その大きいのかな 』 「 これか?わかった 」 カボチャの馬車なんて詰まらないでしょ 馬の方が目立っていいと思い、指差せば彼は仕方無く跨がった後に尻の感覚に顔を背けた 『( アナルプラグ気になってるのいいね )』 拡張器が入った後ろがどのぐらい緩くなったのか気になるけど、きっと締まりはそんな変わらないだろうね 徐々に大きいのに変える必要のある為に、ちょっとだけ残念に思い、メリーゴーランドが周り始めたらカメラを構えたままその様子を見る 位置的に此方に向き直す彼へと手を振れば、恥ずかしがって上げる程度の様子に笑える 音楽と共に回っていたメリーゴーランドも終わり、少し疲れきったように降りてきた 「 凄く、恥ずかしかった…… 」 『 興奮した? 』 「 いや、全く……すまない。もう一回、乗る前にトイレに行ってくる 」 『 どうぞ~ 』 食べた後に尿意が近くなるのは分かる、一旦アナルプラグを抜いたとしても自分で入れるなんて考えると、ニヤけてしまい それを誤魔化すように片手を振れば、此処から見える範囲にあるトイレへと向かった その背中を見れば歩く度に揺れる尻尾は、位置さえ気にしなければ本物に見えるほど可愛いね 彼がトイレに行ってる間に、近くのベンチに座って待ちつつさっきの動画を再生してみる 『 フフッ……照れてんの可愛い 』 いい部分だけ保存して、家にあるパソコンのデータの方に送信しては少しして彼は戻ってきた 「 待たせた 」 『 別にいいけど、大? 』 「 いや……小だけ。メリーゴーランド行くんだろ? 」 なんだ、プラグは抜かなかったのかと残念に思ってからスマホを鞄に入れ立ち上がりチェーンの先端と手首のベルトに繋ぎ直す 『 んー……他の見よ?小さな遊園地だから全部制覇したいし 』 「 まぁ、出来そうだな……。それもいいか 」 悪くないと頷いた彼に手を差し出せば、そっと掴み歩き出す 濡れて乾かしたばかりの冷たい手に、ちゃんと洗ったんだと内心思えば遊園地を満喫と言うか、アトラクションを制覇しに行く 絶叫系が無いからこそ、家族連れでも遊べるようなものばかり 小さな小物から、コーヒーカップ、空中ブランコ、其々制覇していればすっかりと夕暮れになっていた 『 最後は観覧車~ 』 「 嗚呼、丁度夕日が見れそうだ 」 結構楽しめたし、一緒に回って帰りたいと思ったことは無かった 観覧車の順番待ちをして、赤色の中へと入りお互いに向き合って座る 『 いい眺め、悪くない 』 「 俺の家は高層マンションだからな……夜景が綺麗だぞ? 」 『 なにそれ……誘ってるの? 』 徐々に上がり、高くなる度に景色は良くなる 外を眺めていた私に問い掛けてきた言葉は、何処か照れ臭さを含んだ言葉で視線をやれば頬を掻き目線を泳がした 「 ……一方的に部屋を借りるより良くないか…と……。別に深い意味じゃ無くてな……! 」 『 靴に…… 』 「 ん? 」 『 口付けて? 』 深い意味だろうか、そうじゃなくても立場は変わる気は無い その意思表示がある言葉に、彼は理解してから目の前で膝を付き脹ら脛に触れ踵を支えてから靴の甲へと口付けを落とした その顔が此方へと向けば脚を動かし爪先を顎へと当て持ち上げる 『 貴方は私の下僕。いつでも家に来ることを許すから、好きなときに来なさい。態々、貴方の場所に行くのが面倒なの……私に手間をやかさないで 』 「 っ……嗚呼、車で来てもいいか? 」 『 いいよ。車庫に好きに入れるといい、合鍵も作っておくから 』 マンションなんて入るのが面倒な所より、自分の家の方がずっといい チェーンを引っ張れば彼はガラスへと手を当て顔を近付け、頬へと口付けを落とす 「 ん……嗚呼、会いに行く…… 」 『 えぇ、来なさい 』 触れる程度の口付けが重なれば、彼は離れ椅子へと座り直した 下がる観覧車は静かに元の位置へと戻り私から先に降りてから、彼は後ろを続いて降りる 『 さて、帰る前に野外プレイを本格的に体験させてあげる 』 「 はっ!? 」 『 当たり前じゃん、遊園地だけじゃつまらないからね 』 夕方から夜になるのは早く、日が沈めばこっちのもん 遊園地を出てから車へと戻り、仕事場がある周辺なら警察官もSMプレイが行われるエリアだと良く分かってる為に、その地域の中だけで行う 車をSMバーが管理する有料駐車場へと停めてから、後部座席へと移動し、積んである革のトランクを開ける 「 それ、持ち歩いてるのか……? 」 『 そうだね~。仕事に使ったり、野外プレイをしたい客には使うから。因みに使ったものは買い取って貰ってるから全部新品だよ 』 車の明かりを着けてから、新品だとばかりに袋から取り出す私に助手席に座ったまま此方を見る彼は、眉を寄せている よっぽど野外プレイが嫌なのだろ、気持ちは軽くは無さそうだ 『 はい、黒狐のお面を着けて 』 「 嗚呼…… 」 顔の半分を隠した鼻先迄の黒狐のお面をつけさせれば、彼は顔につけ後頭部の紐をキツく縛る その間に、私も黒狐だけど専用の模様がオーダーメイドでお願いして作ってある、お面を取り付ける 『 服を脱ぐのはハードだからそのままでいいや。手は汚れるから黒手袋あげる 』 「 それは助かる…… 」 執事とかがつけるぴっしりタイプの黒手袋を袋から取り出し、差し出せば彼は手に嵌めて感触を確める 『 上着は脱いで 』 「 嗚呼…… 」 『 釦も全部外して乱して、よし、こんなもんでしょ 』 野外プレイの初級編だけど、最初なら此のぐらいがいいとカッターシャツを乱したまま胸元に触れれば表情は余り見えなくとも彼は軽く身体を震わせる 「 まだ、寒いな…… 」 『 そうだね、乳首が立ってる 』 「 言うな……っ! 」 ちょっとだけ興奮させようと、前の運転席へと戻り軽く被さってから、彼の乳首へと舌先を当て舐めれば、反応がいい 「 っ…ん…… 」 『 乳首の反応いいね……女の子みたい 』 「 くっ、はッ……! 」 舌先で見せ付けるように舐めては、3月の肌寒さで立つ乳首へと敢えて下品な音を立て吸い付けば、彼の呼吸は荒くなり 反対の手で優しく股間をズボンの上から触れば形が分かるほど反応を示す 『 誰が勃起させていいって言った? 』 「 こんなことされて……平気でいられるわけ、無い……ぁ、くっ…… 」 『 へぇ~……そんなこと言うんだ? 』 優しく指で撫でてるだけでビクビクと反応する彼を見て、舌で片方の乳首だけ愛撫して、ズボンのベルトを外し陰茎を取り出せば片手で擦り親指で裏筋を擦り弄っていく 「 はぁ、ふっ、っ……ン……! 」 『( いつもなら痛みを与えて焦らすけど、たまには早々に吐き出させてもいいかな…… )』 完全に受け身へとなってる彼に目線を向け、乳首へと歯を立てれば跳ねる腰を身体で押さえ付け 立派な亀頭の下にある窪みの中心を触ってるだけで我慢汁は垂れ、彼の反応は小刻みに震え太股に力が入る 「 はぁ、っ……くっ……そんな、弄られたら……いくっ、くっ……! 」 『 イッていいよ……縛られて感じてる、変態さん 』 「 ひぅ、っ~!! 」 後ろにアナルプラグが入ってるから元々勃起しやすいにしろ、射精するのが早くなった彼は自らの腹筋に精子を飛ばし、窓に背を当てたまま震える 「 ぁ……ぁ!いじ、るっ、なぁ、あっ! 」 『 達したばかりで弄られるのキツいよね? 』 「 はぁ、くっ、ぅ、うっ、ン! 」 『 フフッ……反応がいい…… 』 すっかり受け身のドMになったね 女に弄られて感じちゃう身体になった彼は、逃げ場の無い空間で弄られたまま、腰を振るわせ時より浮かすのを見て 乳首から顔を離し、座り直しては目線を股間へと向け片手をアナルプラグに当て小刻みに動かしながら手を擦れば彼の反応は尚更、良くなる 「 ぁあ!!ぁ、あっ!っ!くっ、んぅ、ンッ!あっ! 」 『 達したばかりなのに勃起して、肉壁は女の子みたいだね。どうしたの?精子漏れてるよ 』 「 っ~~!ンンッ!! 」 2回目の射精の量は減ったものの、根本から搾り取るように手を動かせば、彼は呼吸を荒け時よりビクッと震えるのを見て笑みを向ける 『 ほら、エッチな身体で外を歩くんだよ。出て? 』 「 はぁ、あぁ……あっ……くっ…… 」 車に備え付けてあるウェットティッシュで汚れた精子を拭き、両手を拭いてからゴミ箱に捨てて 鞭を持ち外に出れば座り込んでる彼の首から繋がるチェーンを持って四つん這いのまま歩かせる 「 はぁ……ん…… 」 『 ほら、しっかり歩く!情けない腰ね! 』 「 いっ、っ!はっ…… 」 叩きやすい尻を一本鞭を振り叩けば音と共に、痛みがあり、彼は一瞬身体を揺らしてから歩く 腰に有る鞭を差すポーチから、乗馬鞭へと持ち変えて歩きながら太股やら叩けば彼の呼吸は荒くなる 「 っ、はぁ……くっ……ん…… 」 『 興奮してきたでしょ?ドMだね~ 』 「 はぃ……はい……ぁ、…… 」 もう、社長とか男とか関係ない 野外プレイをして興奮した時点で只の変態にしか変わりない 此方を見るも素通りする、ヤるだけのカップルを放置して、太腿を叩けば彼はズボンから垂れ下がる陰茎は地面へと向け、我慢汁を落としていく 「( はぁ、俺の姿を見て喜んでる、エリの声だけで……イきそうだ… )」 『 ふはっ、ほら!しっかり歩いて! 』 野外プレイで、変に目覚めるのも時間の問題だね
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