8人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
2019年〔MAY〕
【大安に、深王を射た】
令和最初の朝。枕辺の時計が「7時」を示していた。洗顔後、台所のケトルにミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。ベルギーショコラなるものを食べながら、熱いやつを飲んだ。
居室に行き、ニンテンドーDSを起動させた。ロード成功後、樹海の冒険を再開した。五人の殺し屋は、旅籠を出て、街の万屋に行った。最終決戦に備えて、各種薬品を買い込んだ。購入後、迷宮の入口に向かった。瞬間転移装置を作動させて、第5階層「白亜ノ森」へ跳んだ。
☖ベルガスV8〔戦士〕レベル70/HP723/アルビオンの大剣
☖アフロダイA〔王族〕レベル70/HP462/アルビオンの大剣
☖ガラダK7〔忍者〕レベル70/HP399/武器:斬魔刀
☗クレオN3〔忍者〕レベル70/HP329/武器:八葉七福
☗オゾネスB3〔修道士〕レベル70/HP403/武器:カタクラフト
地下20階に駒を進めた。魔群を蹴散らしながら、目的の部屋を目指した。扉を開けて中に入り、元老院の婆ちゃんと喋っていると、ズカズカと踏み込んでくる者たちがいた。交渉の余地はなかった。強制的にバトルに突入した。最後の敵は「機械王と機械少女のコンビ」であった。
前にも書いたように、我がゾンビーハンターに戦略はない。ただ、両者を同時に相手にするのは得策ではないと思った。先に少女を狙う。集中攻撃を浴びせて、強引に叩き潰した後、残った王に矛先を向けた。
激しい戦いになったが、結果はこちらの勝ち。後味の良い幕切れとは云い難いが、当方は依頼を遂行したに過ぎぬ。これが俺たちの商売なのだ。怨むのはやめてもらいたい。こっちが血の海に沈む可能性だって、充分にあったのだから。ともあれ、世界樹の迷宮Ⅲ、本日クリアー。〔1日〕
最初のコメントを投稿しよう!