昔の話を

あとは夜遅くにベランダでするエッチ。外が見えにくくなっているフェンスとは言え、２階だから下を歩く通行人の声が聞こえる。その中で部屋を真っ暗にして、フェンスよりもできるだけ下でやるのはなかなかスリリングで、野外が好きな人の気持ちが分かった。でも見られて通報されたらどうしようかと気が落ち着かず、オレはそれにはハマらなかった。

ヤッたあとは「お腹空いた」と言われることが多かったから、具材はラーメンをよく作った。まあラーメンと言っても貧乏学生らしく、袋ラーメンにもやしと卵だけっていうラーメンだったけど。スープに入れるお湯の量を少なくして濃いめスープに茹でたもやしを絡めるってのを夏美ちゃんは好んでいた。

ラーメンを二人ですすりながら、彼氏の話を聞く。散々ヤルことヤッたあとだけどな。

「勃っても途中でフニャフニャ柔らかくなるんだよね」

「ふーん」と話を聞く。

「だからぶっちゃけ挿入までうまくいったことってあんまりないの」

だからオナニーでバイブとか使うようになっちゃって、と夏美ちゃんはあっけらかんとした顔で言う。