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数年後
数年が経った。
私は変わらず隊長を支えたし、隊長は私に竜を殺させてくれなかった。
私たちは何人もの隊員の死を見送り、竜に転生して帰って来た隊員を二度目の死に追いやった。何度も何度も何度も……。
罪の意識を抱えきれなくなった時は、二人でじっと寄り添って、死んだ隊員たちに想いをはせた。
相変わらず重責はあるが、二人ならずっと耐えられると思っていたのだ。
……ずっとなんかないってこと、あかりの死で私はよく知っていたはずなのに。
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