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【樹海の冒険⑧】
シャットダウン確認後、簡単な夕食を食べた。その後、テーブルの上を一旦片づけて、それから、レジェンドとミネラル水を持ち込んだ。水割りを呑みながら、世界樹Ⅲの続きをやった。
ゾンビーハンター出動。地下7階に潜り、同階の親分格、海竜風のモンスターを追撃した。6階の古代魚に比べれば楽な相手である。
海竜を追いかけている内に、8階に繋がる階段を発見した。今回の冒険は妙に順調である。俺の腕が上達するということは、まあ、ありえない。ゲームの難易度が「幾分低め」に設定されているのかも知れない。
ベルガス、アフロダイ、ガラダ、クレオ、オゾネスの5人が、我が遊撃隊の主力である。いつの間にか、アフロダイが前線で斬り合っているのが面白い。王族がこれほどに使える駒だとは思っていなかった。
ガラダとクレオの「首切」もなかなか役に立つ。発動の際「息の根を止めた!」という恐ろしいメッセージが画面に表示される。されざまに標的の体が「真っ二つ」になる。忍者好きにはたまらない映像効果と云える。〔4月1日〕
☖ベルガスV8〔戦士〕レベル38/HP284/武器:フォセ
☖アフロダイA〔王族〕レベル38/HP252/武器:チンクエディア
☖ガラダK7〔忍者〕レベル37/HP169/武器:チンクエディア
☗クレオN3〔忍者〕レベル36/HP151/武器:スパタ
☗オゾネスB3〔修道士〕レベル37/HP178/武器:無し(素手)
【樹海の冒険⑨】
眼が覚めた。枕辺のアナログ時計が「朝の7時半」を示していた。起きざまに、仕事関係のメールを送信した。宛先は大先輩のNさんである。
Nさんは多忙の人だ。餃子で一杯呑(や)りましょうという約束を結んだものの、実現には至らず、気がつくと、季節は冬から春に変わっていた。
洗顔後、台所に行き、電気ケトルにミネラル水を注ぎ込んだ。沸き立ての湯で、インスタントコーヒーを淹れた。手作りパンを齧りながら、熱いやつを飲んだ。食後、二杯目を淹れ、居室に運んだ。
ニンテンドーDSの電源を入れた。二杯目を飲みながら、世界樹Ⅲの続きをやった。我がゾンビーハンターは地下8階に駒を進め、第2階層の大親分たるクジラの化物と対決した。総力戦になった。
強敵ではあったが、中盤あたりで「勝てそうだ」という確信めいたものが頭に浮かび、それは本当になった。魔鯨撃滅。各員が俺の期待通りに働いてくれた。古代魚狩りを重ねる内に戦いのコツを掴んだらしい。
巨大な死骸を乗り越えて、扉の奥へ進んだ。階段を発見した。他のプレイヤーなら、勢いに任せて、それを下るだろう。ここで、地上(街)に戻るのが俺なのである。宿に泊まり、セーブを済ませてから、再び潜った。〔4月5日〕
☖ベルガスV8〔戦士〕レベル43/HP316/武器:ファルシオン
☖アフロダイA〔王族〕レベル44/HP259/武器:クレワング
☖ガラダK7〔忍者〕レベル42/HP219/武器:チンクエディア
☗クレオN3〔忍者〕レベル41/HP185/武器:チンクエディア
☗オゾネスB3〔修道士〕レベル43/HP228/武器:無し(素手)
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