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私は静江さんと濃厚に舌を絡めながら「ホテルに・・いきますか?」と聞いた。しかし出来るだけ小説に近いシチュエイションでというのが静江さんの希望だった。
「いいんですか本当に・・」かさねて確認するように聞いた。「いいの・・ここで」と短く応えるだけだった。小説の登場人物、栄子と島津が初めて交わるのは人気のない夜の雑木林と言う事になっていた。しかも口で奉仕させた後、うしろからすると言う内容だった。
(静江さん・・本当に大丈夫かな・・)私の方が内心、心配してしまった程だったが、しかしあらかじめこの場所と時間をわざわざ選んで来たのだから、いいのかと・・そう思い直し意を決した。
「では・・外に出てみますか・・」
静江さんは無言で頷いた。
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