静江さんの日記1

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でも、よくよく考えてみると、彼に言われたからそうしたのだけれど、別に強制された訳でもないし拒否する事だって出来た。しかしそうしなかった。 素直に自分の気持ちを書けば、自分でもしてみたかった、と言うのが本音だ。そうして彼に逢って、「私、実はこんなにいやらし女なの」と言う事を密かにアピールしたかったのかも知れない。いや、そうしたかったのだ。そう、私はきっと本当にそう言う女なのだ。本当は淫乱な女、変態的な女・・。そんな女が何十年とノーマルなふりをして生きてきたのだ。 亡くなった主人は悪い人ではなかったけれどそう言った意味では極普通の人だった。私は心のどこかで自分でも気付かなくなるくらい自分を抑圧して生きて来たのだ。 だから、橋本さんの小説に出会った時、自分でも意外なくらい感じるものがあった。あの小説は自分の本当の姿を呼び醒ますきっかけになったのだと思う。 さっき陰毛を剃ったと書いたが、お風呂の鏡で何も生えていない自分のアソコしげしげと映してみた。こんな自分のアソコは少女の時以来見た事がない。 でも、鏡を見ながらアソコを処理していると、ヒダの奥のピンク色をした中身が全部見えしまってとても恥ずかしい。 。
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