静江さんの日記2

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しかし、日記の事を話題にしてから後は極たわいのない話をして時間を過ごした。ワインをもう少しどうですかと聞かれたので、ではもう少しといってグラスについでもらたりした。 話しは音楽の話しになり、どんな音楽が好みか聞かれた。私は文学一本槍な方で音楽はまるで分からないと応えると、ジャズなどどうでしょうかと聞かれた。 橋本さんはジャズに詳しいらしいが、私はジャズと聞いても皆目見当もつかないので、橋本さんの好みの曲を聞かせて下さると言う事になった。 そしてその曲に合わせて踊らないかと誘ってくれた。踊るなんてとてもできないと思ったけれど、音楽に合わせて体をゆすっていればいいんですよ言われて立ちあがった。 後から聞くとテナーサックスと言う楽器の音色だそうだけど凄くムーディーな音色だった。その音に触発されたのか自然と体が動いて橋本さんのリードで踊った。彼が私の腰に手を回し力強く体を引き寄せる。 腰と腰を密着させながらゆらゆらと音楽に合わせて体を揺らしていると、橋本さんの太ももが私の足の間に滑り込んで来て、スカートごしに花びらを刺激する。ゆっくりと動くその足の動きが巧妙なのか、それともさっきのワインが効いてきたのか、私は立っている事ができないくらい感じてしまい、思わす滑り込んできたその足を自分の足で締め付けてしまった。
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