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茉莉の歩幅に合わせてゆっくり歩く。
不意に茉莉が聞いてきた。
「流星さんは、彼女さんはいないの?」直球な質問だなと苦笑いをした。
「彼女はいないよ」
「そうなんですね、カッコいいのに…いつも何処か淋しそう…」
上目遣いで見てくる茉莉。
「淋しそうってなんだ?そんな事ないよ」
年下の女の子に同情されているみたいで面白くない。
「茉莉は彼氏はないの?」
「えっ…いないです」ゴモゴモと答えた。
「で、でも!好きな人はいます」
急に大きな声を出した。
「ふぅ~ん、そうなんだ…」
「私…流星さんが好きです…」
「へっ…」
俺はすっとんきょんな声を出してしまった。
恋はもうしない…そう思っていた俺は…
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