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そんなことは露知らず。
カルメシーはいそいそとネグロの下衣をズラし、取り出した一物をなんのためらいもなく口に含んだ。
これには流石のネグロも驚く。
一般的になかなかいかがわしいスケベな行為だぞ、と。
「おい、カルメシー。なにしてんだ?」
「ん、まふぇ、ふ」
いや待てと言われましても。
三秒ほど悩んだネグロは、あっさり試合を放棄した。こちとらご長寿チャランポラン。なんやかんや役得だろう。
ぺろぺろと舌を使って先端を舐め吸いつくカルメシーの頭を、甘やかすようにぽんぽんとなでる。
その手の心地よさに使命感を覚えるカルメシー。
ネグロに期待されているように思ったのだ。
喉奥まで呑み込んで手も使いながらチュポチュポと頭を上下に動かし、珍しく慣れた手つきで奉仕をする。
幾度も繰り返すと、口の中で肉棒が大きくなり始めた。
顎が限界まで拡げられて疲弊するが、質量を増すのは相手を満足させられているからだと知っている。ネグロが嬉しいとカルメシーも嬉しい。
「……ハッ…ン……」
トプトプと溢れる先走りはしゃぶりながらだと飲み込めないので、唾液と一緒に唇を蓋にして口内に溜めておく。
それを潤滑剤に口を窄めて、舌をべったりと添わせながら絞る。
一度、ゴクンと飲み込む。
赤い舌でペロリと唇を舐め、両手を男根の付け根あたりの恥骨に添え、今度は口だけで全長を頬張る。
真っ直ぐに喉を使うと深く咥えられることも実習済みだ。
覚えるまで何度か吐いたが、このやり方はどの飼い主にも評判である。
ヌルルル、と食道まで抉る一物をすんなり受け入れ、大胆に扱く。
先端を赤ん坊のようにちゅーちゅーと吸って溢れた体液を飲み、茎を喉まで通してからわざとゴクッ、ゴク、と嚥下した。そうすると絶妙に締まるのだとか。
「異様に老獪なテク持ってんなー……。……でもあんまされっと、出るんだけど」
「? ん」
「だから離したほうがいいぜ。あんま美味くねーっつか、不味いから」
「んん……」
よくわからないが出るらしい。
出るなら出せばいいのに、と思うカルメシーの脳天をウリウリと指先で突いて警告するネグロ。我慢はよくない。
「ふ……」
「ッン、ッ……ゥ」
一呼吸後──単純な結論を出したカルメシーを叱るように一際大きく膨れた屹立が弾けて、口内に粘着いた熱い粘液が吐き出された。
ビクッ、と体は跳ねたが、喉奥を叩く迸りを口内に受け止める。
少し頭を引いてジュルリと鈴口を啜り、尿道に残った残滓まで余すことなく飲み干す。
トクトクと脈打つ肉棒から精を搾り取ったカルメシーは、溜めた唾液と淫液のまざった溶液をゴクリと喉を鳴らして嚥下した。
「こら。お前、普通に飲むなよ。ペッてしなさい。ペッペッ」
「ん、ぐぅ……」
搾り取られきって萎えた陰茎からチュプ、と口元を離すやいなや、呆れたネグロにパシンと軽く頭をはたかれるカルメシー。
だが反応せずにむぐむぐと口を動かしていたカルメシーは、ややあって、ふと口元を緩ませながら両手を差し出した。
そのひらに輝く──黄金の粒。
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