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「はっ、っは……っあ」
「十個目。とにかく、お前はもう未来永劫酒は禁止っ。おねだりしたって、もうあげねぇからな」
「ぅ、ゔぅ~……っ」
十個目の黒玉をダメ押しとばかりに強く詰め込まれる頃には、俺はすっかり抗いがたい情欲に溺れていた。
剥き出しの下肢を赤く染め、駄々を捏ねる子どものように身じろぐ。
アゼルに意地悪をされて叱られると、だってアゼルが触るから、かわいらしいから、好きだから、と訴えて、本気の責任逃れを目論む。本当のことだろう?
「ぜんぶアゼルのせぇじゃないか……っ俺の中へこんなに、っぅ、いじわるだ、ぁっ……ひ、っ」
「あぁん? 全部お前の唇がふしだらなせいだぜ、馬鹿シャル。唸っても許さねぇぞ。かわいくなんかねぇんだよ、フンッ」
「アゼルのいけず……っく、ひ……んっ……ん……ん……」
不遜に文句をつけながら、アゼルは俺の双丘を揉みほぐし、割れ目にヌルゥと熱い怒張を滑らせた。
コレの形を覚えている。
なぞられただけでコレに狭い管をこじ開けて抉られる感覚を思い出し、期待に震える勃起から蜜が滴る。
早く、挿れて、早く。
シーツに頬を擦って待ちわびると、柔らかく解され緩んだア✕ルにヌチ、と先端が潜り込む。
「はあ……ッ」
そして弱い皮膚が裂けないよう気遣いながら濡れた媚肉を割り開き、グプッ、と入り口の肉輪を貫いた。
ビクリと腰がしなる。
いくつも孕んだ黒玉もあって、半分しか挿れていないのに内臓が持ち上がる膨満感が酷い。
だが怒っていても挿れる時は慎重に、形に馴染むまで無理に突っ込まないアゼルの癖は健在で、俺の後ろは裂けることなくアゼルのモノを呑み込んだ。
「ぃっ……っぁ、はっ…あっ」
具合を見ながら引いて突いて。
繰り返されるたび、ゴツ、ゴツ、と体内に埋め込まれた黒玉がぶつかり合い、まだ届かない奥深くで不規則に蠢く。
それを思い切り押しつぶしてほしい。それくらい強く、深く穿ってほしい。
「ぁう、ぁ、ゼル……お仕置き……っぁ、ん…んっ……」
「ダメだ、我慢しろ。嫌がっても許さねぇったら許さねぇ」
「ちがぁ、っあ…っ……ぜる」
「違う?」
腕を拘束されているので腰を揺すり、自分からもっと根元まで迎え入れようと尻を押しつける。
さっきまでなんでお仕置きするんだと意地悪なアゼルにへそを曲げていたのに、手のひら返して求めたくなるなんて相当酔っているのだろう。
だけど我慢できなくなってきた。
意地悪なアゼルもやっぱり好き。俺はアゼルが大好き。だから、いい。
「はやくおしおき、してくれ……俺のなか突いて、つぶして、ほしい……」
「っの、酔っ払いめ……!」
「ん゛っ……〜〜〜っっ」
余裕のない声が俺を叱ったと同時に、奥で蠢いていた黒玉がパチン! と弾けてドロリと粘液に変化し、それと同時に半ばまで抉り込んでいた杭が根元までごちゅッ、と突き刺さった。
胎内をみっちりと埋められる感覚に、俺は息を詰め、熱く脈打つ屹立からビュクッ、と精が迸る。
しかしアゼルはイッた余韻に震える俺の収まりがつくまで待つことなく、容赦なく溶けきった肉穴を猛然と犯した。
汗と粘液で粘つき湿った下半身を骨ごとぶつけて、乱暴に犯す。
達したばかりの肉茎は再度芯を持ち、俺は声をあげて身を焦がす。
アゼルが引くたび黒玉が溶けた粘液が掻き出され、結合部からドロドロと溢れては大腿を伝いシーツが濡れる。
「ぁひ…っぁ、んぃぅ……っ」
それが恥ずかしくて穴をキツく窄めると、余計に腹の中でしゃぶるモノの存在をリアルに感じて、脳が痺れるような快楽にゾクゾク……ッと身震いした。
バカになった。いやもともとバカなのか? 俺はバカかもしれない。
なにをしても気持ちいいんだ。
「本当にお前はタチの悪ィ酔い方しやがる……っこの状況でなんで俺を追いで煽るんだっ? シャルのここが壊れたら酷いだろっ? 死にてぇのかっ?」
アゼルは信じられないとばかりに俺の行動を責め、腰を振るう。
突き上げながら体を反転させられ、中で肉が螺旋に擦れて「ぁあ……ッ」と悲鳴を上げて悶えた。
それにも構わず膝裏に手を当てて腰を折るように折りたたまれ、真上から突き刺すように体位を変えて犯される。
「ぃっ……ぁっひ…ぁやっ……ぁ」
そうされると感じ方が代わり、内壁がぎゅ、ぎゅぅ……っと蠢動した。
重症だ。手遅れなバカ。
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