あなたのための本

5/7
前へ
/7ページ
次へ
中学生になる。 汚染恐怖は続く。 髪は私にとっては“不潔”。 全てまとめて登校していた。 不細工になることよりも汚染恐怖の方が強かった。 陰口も言われた。 “ブス” “きもい” “髪型うんこみたい” 私の耳には入っていたが、汚染恐怖が強すぎて なにも衝撃にならない。 これが20歳を超えてから私を苦しめる。 そんな私でも彼氏ができた。 その頃には少し落ち着いて髪の毛は下ろせるようになった。 自分でも少し可愛くなったと思う。 それでも自分との戦いは少し続く。 何度も着替えをすることもあった。 手洗いはやめられなかった。 そして突然振られた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加