1 休日は図書館で

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「わかってもらえたなら、もうわたしのことは放っておいて――」 「だったら、友達になれないかな?」 「……はい?」 「俺、さっき言ったの本当だから。千波ちゃん以外の女子は基本どうでもいい野郎だから。だから……このまま、別れるのはいやだ」 「………」 藍田くんが、捨てられた子犬みたいな目をしている……。 このまま別れるって……今生の別れみたいに大袈裟な……。 また、コホンと咳ばらいをした。 「……ひとつ訊いていいですか?」 「なに?」 「なんでわたしなんですか? わたし、藍田くんにそう言われる理由がわかりません」 わたしの問いかけに、藍田くんは一度瞬いたあと、ふわっと笑った。 その笑顔といったら、あなたは大天使ですか……! と崇めたくなるほど神聖だった……。 「やっと逢えたから」
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