1 休日は図書館で

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とりあえず、藍田くんがガチでヤバい人だということはわかった。 でも、害悪を与えるタイプではないこともなんとなくわかった。 えーと……何してたんだっけ……。 「はい」 「? なんですか?」 藍田くんが、一枚の紙を差し出してきた。大天使の笑顔つきで。 「俺の連絡先。交換してって言っても無理そうだから、持ってるだけでも持ってて?」 ……あなたは布教活動でもしたら、即信者が出来そうですね……。 「はあ……連絡とかしませんよ? さすがに逢ったばかりの怪しい人に……」 あ……今のは言い過ぎだったかもしれない……。 なんか藍田くん相手だと口が滑るというか、余計なことまで口走ってしまう……。 「いいよ。もし気が向く時があったら、ってときのために持っているだけでもしてくれたら」 だからなんであなたはそう大天使なんですか……! 神対応ですかいや天使対応ですか⁉ 意味がわからないけどわたしがキレたい! 「とりあえず今日は、本探しの手伝いさせて?」
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