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わたしも前世どうのを思い出したとかではないけど、言わなくちゃいけないと思った。
玲哉くんはまた、いつもの笑顔を見せてくれた。
「当然」
自信ある言葉は玲哉くんらしいなあと思った。
玲哉くんの前世のお話を疑っているわけではないけど、わたしがそれを憶えているわけではない。
玲哉くんの中だけでの真実。
それを、わたしも本当にしたいと思った。
運命をであってもなくても……あの言葉を聞いたとき。
わたしは玲哉くんを、運命の人にしたいと思った。
わたしと玲哉くんを、運命にしたいと思った。
離れたら探しに行く。わかたれても手をのばす。
わたしの、あなた。
……今度こそ、そばにいるからね。
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