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自分で言うのも何だが、容姿が良い。 身長もそれなりにある。 他は放任なのに、食事のマナーだけはうるさい親に育てられたので、食べ方が綺麗だと年配者に良く褒められる。 よって、幼少から老若男女に好意を寄せられてきた。 ただ、自分から好意を寄せたモノ、興味を持ったモノが極力少ない。 関心をちょっとでも持ち、顔に表すと、親以外の周囲が先に動いて、欲しいモノが直ぐ手に入ってしまう、そんな環境が小さい時から続くと一言でいって、 ツマラナイ。 ならば、周りから自分の関心事が、なるべく分からない様に、ポーカーフェイスを装うようなった。 更に、その無表情と相まって中性的な塩顔に育った年頃になると、煩わしい位に異性が(時には同性も)イロメキたった。 性に関心がなかった訳じゃない。 只、自分から動かなくても、向こうから積極的にやってきて、手取り足取りは、何というか…興醒めなのだ。 なので学生時代は、ひたすら勉強に勤しんだ。 勉強は面白かった。 自分の容姿や機嫌とは関係ない、努力次第で成績が決まる。スリルがあった。やりがいがあった。
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