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「ぐぅうぅー。」
「あぁ…そんなつよく、噛まないでぇ…」
どれだけ力を強めても一向にミルクが出てこないことに腹を立てているのか、赤ちゃんドラゴンは苛立ちとも取れる唸り声を上げて懸命に吸い付いてくる。分娩の痛みで満身創痍の身体は、早くも乳房からの快楽信号の受容に切り替え、傷付く私を癒すかの様にキモチイイで満たし始める。
「デカイ図体の割には、ドラゴンって赤ん坊の癖に意外と小さいんだね。ニンゲンの赤ん坊とあまり大きさが変わらないんじゃないか?」
「そんな、ことぉ、どーでもいいっ!! からぁ…早くこれをぉ!! 」
空気を読まずに感心している使い魔に向けて、本心が伝わっているのか微妙なお願いをする。その間にも小さく達してしまい、このままでは完全におかしくなってしまうという焦燥感を抱く。
仕方ないなぁとぼやきながらスライムは触手を伸ばし、張り付くドラゴンの四肢を掴んでひとつずつゆっくりと引き剥がしていく。母親の腕の中から離された赤ん坊の様に、ドラゴンはギャーギャーと泣き叫んで抵抗するも、淡々と任務を遂行するスライムには勝てずあっさりと離されてしまう。
これでようやく落ち着ける…解放されると思い込んでいた私は、とうに忘れていたアソコのむず痒さを再び感じ取る。一定感覚で明滅する生暖かい風の感触。間隔が短くなるのと比例して暖かさが増していく。
もどかしくなって思わず脚を閉じると両腿にチクリと固い感触が突き刺さる。ひたすら草原が続くこの場で、拳大の固い物があるとすればひとつしかない。すぐに上体を起こして確認すると、そこには肉壺から零れる蜜の匂いを鼻息荒くして嗅ぐ龍の姿があった。その痴漢に似た行為をする龍の体を、裏切り者の使い魔が支えている。
「ちょっ!! きゃあぁ!! 何てとこ嗅いでるのよ!!」
「いや。何か栄養与えないと取り込む前にこの子死んじゃうし。」
「だからって何てとこに連れてきてるのよ!! いやぁ、そんなに嗅がないで!! 離れなさいよぉお!!」
恥ずかしさのあまり蹴飛ばそうとするも、ドラゴンがすぐに両腿を前足で踏みつけ、動かないように爪を食い込ませてくる。肉を突き破る一歩手前で痛みを感じた私はもう抵抗することはできず、自分よりも幾分も幼い赤子にいい様にされてしまう未来を受け入れるしかないことを悟る。
ドロワーズの割れ目の縁と共にドラゴンはチロチロと舌を出し入れして、秘肉の花びらをソフトタッチで物色する。幻獣種であるドラゴンといえど、元はトカゲやヘビと同じ爬虫類だ。きっとああして鼻だけではなく、舌の嗅覚までも使って全身で私の匂いを味わっているのだろう。顔をしかめることも、恍惚な表情を浮かべることもなく、ただひたすら漏れでる精気に頭を震わす。
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