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森の奥まで進んで行くと、目の前に川が出てきた。ももちゃんは向こうに渡りたいみたい。
「あーっ、うーっ」
ももちゃんは変な声を出しながら、うさぎさんの耳を引っ張った。すると、耳がスルスルスルッと伸びて、橋になった。
ももちゃんはうさぎさんの橋をハイハイ渡って行く。僕とくまさんも渡らせてもらうと、うさぎさんの耳は元に戻った。
うさぎさんの耳は引っ張りすぎて、千切れそうになっていた。
僕はかわいそうになって、剣に結んでいたハンカチを取ってうさぎさんの耳に巻いてやった。
うさぎさんは嬉しそうに、ももちゃんの後をぴょんぴょんついて行った。
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