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ハイハイももちゃんは、ついに洞窟までたどり着いた。
洞窟はずっと奥まで続いてる。
向こうの方に光が見えて、カーテンみたいにゆらゆら揺れていた。
ももちゃんは洞窟の中をハイハイハイハイ進んで行く。
真ん中の広場に着くと、道が3つに別れていた。真ん中の道の奥にだけあの光が見えて、カーテンみたいに揺れている。
きっとあそこが帰り道だな。
そう思ったとき、突然ももちゃんの前に恐竜が現れた。
危ない!
ももちゃん、そっちに行っちゃだめだ!
でも遅かった。
ハイハイももちゃんは、恐竜のところまで進んで、足にかじりついた。
怒った恐竜は、うさぎさんをはねのけ、くまさんを投げ飛ばした。
大変だ、ももちゃんを助けないと!
僕はお兄ちゃんなんだから!
そう思った時、右手の剣がピカッと光った。そして僕の体がぐうんと大きくなった。
恐竜は、手でももちゃんを捕まえようとしている。
僕は恐竜の手を剣で
「えいっ」
と叩いた。ももちゃんは、はずみでコロンと横に転がった。
恐竜は今度は口を大きく開けて、ももちゃんにかぶり付こうとしている。
「やめろーっ!」
僕は恐竜の頭を剣で何度も何度も叩いた。
恐竜は今度は僕に向かってくる。
負けるもんか! 負けるもんか!
「やーっ!」
剣はもっとピカッと光って恐竜に当たり、ガシャーンと大きな音を立てて恐竜が倒れた。
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