ｽﾄﾛﾍﾞﾘｰ❤ろまんす

鈍感？

ハルヒ「そんなんじゃありませんから～。」
環「本当か？」
ハルヒ「はい。」
環「本当に本当か？」
ハルヒ「はい！」
環「本当に本当に…」
ハルヒ「もう！本当です！」
環「あはぁ～良かった～♪大事な娘を他の男なんぞにやれるかっ？」
　環は満足気に胸をはる。
　それを見てハルヒはムッとした顔をした。
環「あれ？ハルヒなんか怒ってる？」
ハルヒ「いいえ！もう帰ります！お疲れ様でした。」
環「？？？」
　ぽかんとした環をその場に残し、ハルヒは去って行ってしまった。
ハルヒ（あれ？まただ、なんで…環先輩に『娘』とか『お父さん』とか言われる度に不愉快な気分になる…もやもやする…環先輩は普段あんなだけど、いざと言う時は本気で心配してくれるし…それなのにあんなふうにおちゃらけている先輩を見ているとイライラする…前はそんな事なかったのに…。）
　ハルヒは割り切れない気持ちを抱えながら家へ向かう。
　それから数日は、何事もなく過ぎて行った。
　環は相変わらずだし、ハルヒも答えの出ないそのもやもやした気持ちを消せずにいた。