~オモイデ~

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~オモイデ~

「パパ?」 カノジョの声で目が覚めた。 「ん…あ、夢か。」 「どうしたの?寝ながらニヤニヤしてたけど。」 「ん?ママと付き合うってなったときの夢を見てた。」 「え?あの時の?」 カノジョの顔が真っ赤になった。 「子どもたちは?」 「もう寝ましたよ。あたしが寝かしつけしている間に、パパ寝ちゃってたから。」 寝室の時計を見るとPM10:30だった。 「ごめん。」 「大丈夫よ。里代(リヨ)も葉右(ヨウ)もパパがお疲れなのわかっているから。」 「ありがとう。」 あの日から7年が経っていた。 結婚したのは、今から5年前。 3年前に双子の女の子と男の子が産まれた。 「ママ?いや、紫都?」 「ん?」 「3人目、欲しくない?」 「プッ。なにそれ?」 「あ、いや。久しぶりにどうかな?」 「うん。良いよ。」 カノジョがオレに近付いてきた。 「あたしも3人目、ほしいな。」 「また双子だったりして?」 「にぎやかで良いんじゃない?」 「だね。」 カノジョのパジャマを脱がし、下着姿をまじまじと見つめた。 「体型、変わったでしょ?」 「いや、昔も今もキレイだよ。」 「え?」 「感度は、今の方がかなり良いけどね。」 「あ……」 オレが、柔らかい膨らみを下着の中から手を入れて動かすとすぐに先端が堅くなってきた。 「やだってば。」 「わかってるよ。」 オレは、寝室の電気を小さくし、カノジョの唇を塞いだ。 久しぶりのカノジョは、すぐに甘い声を出してオレ自身を受け入れてきた。 オレ自身も余裕がなく、早々と達してしまったがカノジョのナカから出ることなくまた動き出した。 「隼さん、あなたと結婚できて幸せです。」 「オレもだよ。紫都。ずっと、ずっと愛してるよ。」 「私もずっと、ずっと愛してます。」 カノジョのその言葉を耳にオレはカノジョのナカに欲望を吐き出した。 1年半後、カノジョは女の子を出産した。 あの日、オレが自分のキモチに気付かなかったら、今の幸せはなかっただろう。 これからも、カノジョと子どもたちを大切にしていきたい。 《完》
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