一枝咲けば…

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「帰ってすぐは  縁談オッケーと  言うてたらしいんやけど  ある夜突如嫌!言うたらしい。  それと  『東京でどなたかと   交際があったのでは?』  って、結衣ママに尋ねられて  マジ焦ったわ、エラい(とても)  オッサンと付き合うてたとは  言えんもんなあ、ハハハハ」 誠太郎と希美は顔を見合わせ 苦笑いをするしかない。 「結衣ママから教えてもらった  結衣ちゃんの兵庫の友達…  近隣にいないのはニ名!  一人はニューヨークだから  可能性はゼロ、もうひとりは  愛知県名古屋市へ嫁にいってる。  この人の実家経由で  結衣ママが連絡をつけて  くれてるからその結果を待って」 鈴子の素早い対応に 「しっかりしたお嬢さんですね」 希美が感心すると 「“遊興”と“色恋事”だけに  能力を発揮出来るんや」 誠太郎は笑った。  
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