春のおわりに

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恋だった、 まぎれもなく恋。 爽やかな風が運ぶ結衣子の 髪の香りが鼻を擽る・・・。 小さな声をたてて クスクスと笑う頬が赤らんで ふいとこちらを見ると・・・ 正隆は青年になれた。 (残りの人生) と、封をしていた時間が 結衣子の前では 嵐のように溢れ出す・・・ そんな・・・ そんな恋に 正隆は堕ちていた。
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