春のおわりに

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同じ夜明けを 正隆の次男・安隆は 高輪のマンションで・・・。 眼下の街並みが可動し始めるのを 「オレンジから入れるか・・・」 一枚の額に収める自分に (こんな時でも描くことを  考えてしまう・・・) 少し呆れていた。 振り返ると女・愛華(あいか)が 裸体をシーツに繰るんで 甘い寝息 ・ ・ ・  。 ここは下条(しもじょう)愛華のマンション、 一億円は下らない物件。 通販会社の代表で ネットの間でも “美人すぎる女社長” で有名。 安隆よりヒトマワリ?いや それ以上なのか・・・ それすらも知らず 知り合ってわすがで ここに誘われて “こういう仲”になって・・・ いささか安隆は戸惑っていた。 なぜなら、愛華は 知人の愛人・・・・。
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