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「結衣ちゃんの行きそうな…
当然、兵庫の友達は
アシがつくから避けてる…
ん?なんで避ける?
そもそもなんで家出?」
「縁談を断ってくれと
言ったその夜だそうや、
家を出たのは」
「誠太郎おじさんよー、
嫌ならそんでエエやん?
泣いて嫌がるモンを
無理から嫁にはやらんで。
家におれん事情あるね。
生嶋先生には連絡を取って
きてるわけでもないと」
「ええ、お義父様(正隆)は
何もご存知ないと思います。
いつも通りの生活で…」
三人で顔を突き合わせても
埒が明かないと
鈴子は結衣子の母親に
電話をかけて
帰省してからの様子を聞いた。
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