第一章.出会い

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第一章.出会い

高校二年生の花蓮はごく普通。いや、普通すぎる。 勉強も普通。 可愛さも普通。 性格も普通。 そんな私に大恋愛なんか出来るのだろうか。 〜キーンコーンカーンコーン〜 あーあ。また始まる。猿たちが叫ぶ時が。 私は外を眺めてため息をついた。 「この赤城翔吾様カッコよくない⁇‼︎」 「超イケメンじゃーん」 「キュン死なう」 私はそんな俳優やらアイドルやら全然興味がない。 私はため息をして家に帰った。  明日は学校が休校。なんの理由かは知らない。 ベッドに乗り天井を見つめた。 「明日どこ行こう。」 この一人ごとから私の未来が変わったのだ。 そう思い明日は渋谷に行く事にした。 可愛い服も売ってると思うし、たまには違う自分もしてみたいし。 そして翌日。 私は今日だけ普通な私から可愛い私になる。 服もいつもとは違う。 ルンルン気分で電車に乗り渋谷に着いた。 久しぶりな景色だった。 私は109を空高く見てるその時だった。 "ドン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎" 私の腕が誰かに引っ張れられ何も分からずに、ひとけのない所に着いた。 私は怖くて怖くて仕方がなかった。 そして私は勇気を出して口を開いた。 「あ、あの、なんで無言で私を連れてきたんですか?怖いのでやめて下さい。」 すると私を連れてきた誰かがこっちを向いて口を開いた。 「ごめん、ごめん。マネージャーから逃げてきた。仕事がストレスしかないからたまには外もいいかなーって思ったらマネジャーに見つかっちゃって。」 その誰かはどこかで見たことのある人だった。 茶色い髪の毛に薄く光る瞳。輪郭は小顔で肌の色は白かった。 そうだ。この人俳優の赤城翔吾さんだ。
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