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泡と水
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ブァアッ
『…うゎ』
僕は急に浮いてきた身体に驚いてしまった。
…こいつはまだ、『泡』に籠もっているな。
ーーーーーーーーーー
ボコボコボコボコボコボコボコボコ…
なんであんな大事なことを忘れていたんだろう…
それに、苦しい…
この泡のようなもののせいで、私は溺れそうになっている。
また、死ぬ?
2回も、苦しむのかな。
そうかな。そうだよね。
はぁ…
ーーーーーーー
『ここを噛みちぎるのか…。』
僕は泡の中央の、太陽のような印を噛みちぎってみる。
バチン!!!!!
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うぅ…
ボコボコボコボコ
あぶっ!
水を飲み込んでしまった私は、沈んでいく。
あぁ、もう終わりか…………
と思っていたその時。
バチン!!!!!
と音がして、膜のようなものが弾け、視界に入ってきたのは…
一匹の白猫だった。
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