206人が本棚に入れています
本棚に追加
西川くんのとりまきみたいな女の子か教室の中を見回している。
「まりなちゃん、あれは気にしちゃダメ。こっち向いといて?」
あかねちゃんがこそこそと言いながらわたしの頭をグイッと自分たちのほうに向けた。
あ、牽制してるのか。
「たぶん、にっしーが気に入りそうな子がいないかチェックしてるはず。まりなちゃん、かわいいから絶対チェックされるから視線あわせちゃダメよ。」
へっ?私がかわいい?
思いがけず同性からかわいいと言われてキョトンとしていたらあっこちゃんが続けた。
「うん、まりなちゃんアイドル系やね、キョンキョンっぽくない?」
えー?
言われたことない発言にびっくりしているとよっちゃんが続けた。
「薬師丸ひろ子っぽくない?」
あ、それは言われたことがある。
「それは、泣きボクロのせいでは?」
これはいつも言われたら返しているので返してみた。
「そっかー、それか。でもくっきり二重で目に印象あるよなーいいなー。」
よっちゃんは一重でクール系な顔立ちをしていた。確かに私とは正反対。
それがきっかけで顔タイプ話しで盛り上がっているうちにとりまきみたいな子たちもいなくなり、ホームルームの時間になって、先生がやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!