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トイレにたって個室の中であけた彼からのメールはビックリする内容だった。
『もうちょっと二人でゆっくり話をしたいので途中で抜けへん?
たぶん次すぐそばのカラオケ行こうってなるから30分くらいして麻里奈ちゃんは帰るってことにして少し時間ずらして俺も出るから近くのドラッグストアで落ち合えたらと思うんやけどOKかどうかだけ返事ちょうだい』
・・・あんなにいっぱいおしゃべりしたのに。
まさか・・・? いや、そんなことあるはずない。
と頭をブンブン振っておかしな妄想を振り払う。
さっき部長の話をしたし、そのことかもしれない。
だったら行かないとだし。
それよりも私もみんなと会えてうれしいし楽しいのだけれど、
さっき二人でいたときのほうがすごく楽しかった。
また二人で話したいなぁとは思っていたのだけれど・・・
でも会ったらいけないような気もして・・・
私の中で小さな炎がゆらめきだしたことに気が付いてしまった。
だけど、それはいけないことだし、今までどおりアイドルみたいにあこがれの人と思おうとしていたところだったのだ。
そんなタイミングできたメール。
もし、求められたら・・・・
いや、そんなこと考えちゃだめ・・・そんなんじゃないかもしれないし。
『了解。カラオケに行くとなったら30分で抜けると言って出るね。西川君がお店を出たら連絡ちょうだい。』
ドキドキしながら返信をして何事もなかったかのように席に戻った。
ホントは、ドキドキしすぎて困っていたのだけれど(笑)
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