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スタバを出てお店に向かいながら駅で待ち合わせをしたことにしようと提案した。
タカに気づかれたら何を言われるかわからない。
あいつは俺の今までの気持ちを知っているし・・・
あいつらが近くにいるかもしれないと思うとさっきのように歩いていたらいけないと思い、少し離れて歩く。
彼女も同じなのだろうけれどなんとなくさっき彼女がいた右側がさびしかった。
店に着くとタカはもうついていてアッコもすぐに来た。
内野も誘ったけれど会議があるから無理だったとタカが言う。
タカもあっこも内野と家が近いからちょこちょこ会っているようだ。
お酒も入ってみんなの近況を報告することになったけれど、
やっぱり麻里奈ちゃんのことはみんな久しぶりだし聞きたかったらしく質問攻めにされていた。
今の仕事について話していたときにふと俺のほうをみて彼女の会社の人が仕事の話をしたいと言っていると言った。
また会う口実ができたなと思いながらトイレにたった。
今みんなと話していても彼女のことしかみえていないことに気づいてしまった。
もっと彼女といたい、触れたい・・・・
湧き上がってくる気持ちが抑えられず、彼女にメールをした。
『もうちょっと二人でゆっくり話をしたいので途中で抜けへん?
たぶん次すぐそばのカラオケ行こうってなるから30分くらいして麻里奈ちゃんは帰るってことにして少し時間ずらして俺も出るから近くのドラッグストアで落ち合えたらと思うんやけどOKかどうかだけ返事ちょうだい』
たぶん2次会はカラオケだ。あいつらはいつも会ってるからほうっておいても勝手に歌って帰るだろう。
別に、一線を越えようとか思っているわけじゃない。
いや、ひょっとしてひょっとするかもしれないけれど。
今はもっと二人で話をしたい、それだけだ。
本文を書いてから少し悩んだけれど送信ボタンを押してから席に戻った。
たまたまだったのだろうけど、彼女が入れ替わるように席を立った。
タカがやっぱりこのあとはカラオケに行くと言い出して、内野が会議あがりでこっちにくるからカラオケで合流するという。
それなら俺らが抜けても気にすることはないなと思った。
彼女がメールをみたらしく返信がきたのだろう、携帯がなったのでこっそりあけてみた。
『了解。カラオケに行くとなったら30分で抜けると言って出るね。西川君がお店を出たら連絡ちょうだい。』
もう僕らは子供じゃない。
彼女もわかって返信しているんじゃないかと思った。
タカが内野と電話で話をしている。あっこが戻ってきた彼女に状況を説明したところメールに書いていたとおり、それなら30分くらい参加して帰ると言っていた。
みんなでカラオケ店に移動して時間がないならとタカが彼女にリクエストしたい曲があるからといって適当にいれていく。もちろん自分のもいれている。
あっこもいつもの曲いれるぞと言いながらタカは曲をいれていく。俺にもいつものやつをいれるぞと言われたけれど、歌いたいのがあるからと、1曲をいれた。
まだ言っていないけれど俺も帰るしなととりあえずあと1曲はいれようとしたら彼女にリクエストしたらしい3曲が終わったタイミングにはいったようだった。
この曲をいれた理由を彼女に気づかれてしまうだろうか・・・
ふと思ったけれどこの曲がふと浮かんでしまった。
彼女にだけ気づかれるならそれでかまわないと思った。
・・・・もう気持ちがセーブできなくなっていた。
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