重なり合う気持ち

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武志さんのメールにはあえて返事はせずにドラッグストアの中をウロウロしていたらめずらしくアロマオイルが置いてあるコーナーがあった。 私は以前からアロマに興味があっていろいろオイルをそろえて本をみながらアロマクラフトをしてみたりしていた。 ちょうど好きなイランイランの精油がだいぶ減ってしまっていたのでおいてあるかなとみると2つのメーカーのアロマオイルがおいてあった。 メーカーをチェックするとちゃんとしたところのものだったし、香りをチェックできるビンもおいてあった。 念のため確認したら片方はイマイチ好きじゃなかったけれどもうひとつは気に入ったので買おうと思って手にとった。 ついでに気に入った方のビンをもう一度あけて持っていたティッシュに1滴おとしてポケットにいれた。 私はちゃんとこの効能を知っていて今つけている。 もう覚悟はできていた。 どうなるのかは彼次第。 私ってこんなことをして・・・ズルいのかもしれないと思った。 オイルをレジに持っていって会計を済ませたところで携帯が鳴った。 通話ボタンを押した途端に彼の声がした。 「麻里奈ちゃん、お店にはいったけどどこにいてる?」
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