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さっきまでのカラオケで騒々しいのとは違ってオトナな雰囲気で。
大勢でも座れるテーブル席があるフロアとカウンター席で静かなスペースがキッチンを挟んであって、カウンター席には誰もいなかった。
西川くんはカウンター席の奥に慣れた感じで座って私は彼の右側に座った。
『ここね、タワーホテルに泊まるときにはけっこう一人で飲みに来るねん。』
「そうなんやぁ。。。」
へぇ・・・ひとりでこういうところにはいるんだとちょっと意外に思った。
『あ、今飲ん兵衛やなって思った?』
顔にでていたのか言われてしまった(笑)
「いや、西川君ってこういうところに一人で入るんだなと思って。」
『たまにはね。普段は早寝する習慣があるから家飲みやけど、泊まりで出張やと朝もゆっくりやからこういうところに来て気分転換するよ』
「そうなんや。」
私も昔は・・・前の結婚をしていたときにはよく飲みにいっていて
家の近くにいきつけのBARがあったりもしたのだけれど、武志さんが飲めない人なので飲みに出ること自体がほとんどなくなってしまっていた。
家ではもともとあまり飲まないほうなので前よりは少しお酒に弱くなっているけれど、飲めることは飲めるので久しぶりに好きなカクテルを飲もうと思った。
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