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えっ???
突然の出来事にひょっとしたらと思ってはいたものの
一瞬フリーズした。
重なった唇はすぐに離されて彼が言った。
『あのさ・・・おんなじ人を3度も好きになるっておかしいんかな・・・』
え?
どういうこと???
キスをされたときに腰に手をまわされていて、そのまま耳元に彼の息がかかる状態で。
『高校のとき・・・たぶんずっと麻里奈ちゃんが好きやった。これはあとから気づいた。』
えっ???
『同窓会のときも電話もらったって聞いてからずっと気になってて、電話して会いたくなって・・・当日会ってやっぱり告白してしまおうかと思ったけど彼氏いてるってきいてやめてん・・・』
えーっ???
『メールもらってからはコメントもらうたびにドキドキしててんけど・・・』
マジで???
『今日、会った瞬間に・・・やっぱり全部もっていかれた・・・・』
「あの・・・・えっと。。。。」
『ごめん、困るわな、こんなこと言われたら。お互い既婚者やのに。。。』
いや、それはそうなんだけど・・・
前からって?????
「いや、でも私高校のとき振られて、友達って・・・・」
私はプチパニックに。
誘われるかもとは思ったけど、オトナな関係で割り切って誘われるのだと思っていたから。
『それな・・・卒業するときにタカに指摘されて気づいたから・・・』
えっ??
『もう少し・・・一緒にいたいねんけど・・・・』
その言葉の意味はこどもじゃないからわかる。
私は・・・・どうしたいんだろう・・・
武志さんの顔が一瞬浮かんだのだけれど、耳元でささやかれた西川君の声で湧き上がってきた感情にかき消されてしまった。
声のするほうに顔をあげると顎に手をかけられる。
心臓の音が身体中に響いている気がする。
目を閉じるとまた唇が重ねられたーーーーーーー
間違っててもいい、今日だけでもかまわない・・・・・
そんな気持ちに支配されていた。
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