第一章 始動! 恋愛研究会

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「じゃぁね! 陽、私はこっちだから」 「うん、じゃぁね晴香‼」  彼女はオカルト研究会に興味があるようで、よく休みの日は日夜UMAについて研究しているらしく。  最近一番興味があるのは『タキタロウ』と言っていたが、それがどんなタロウさんなのか皆目見当もつかない。    嬉しそうに角を曲がっていく彼女の背中に別れを告げてから、私も目的の場所へ向かって行った。  この研究会に興味があると晴香に相談したところ。 『へぇ、陽ってこれ系に興味があるんだ』    それ以外、何も言ってこないけれど、否定も応援もしてくれなかった。  そんなところが、彼女らしくとても好きなところの一つでもある。  恋に興味があるのかと聞かれると、今はそれほどピンとこない。  あの日以来、私は無意識のうちに恐れているのかもしれない、だから、それを克服できたら自分が変われるような気がしていた。    そのために、学園に入るまえ勉強をして、少しはあか抜けた感じなれたけれど、根が暗い性格なので、今の自分の姿と性格が少し違っているような気がしてならない。 「大丈夫、変われるんだから」  そう自分に言い聞かせて、私は歩いて行く。  克服できたら、きっと変われる。 だから、少し変な感じのする研究会だけど、勇気をだしてノックをするんだ‼     
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