パラノイア

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それは、17年前もの古びた4枚の新聞紙だった。 【讀賣新聞】  2003年(平成15年)4月12日(水曜日) 東京都文京区・音羽2丁目の山林で下半身が露出した女性を、 地元住民が発見。捜査関係者によると、上半身の着衣は乱れ、 発見時も被害女性は大量出血し、意識が混濁していた。 被害女性(16歳)の下半身には、何者かの体液が付着しており、 左足と右親指は根元から切断。切断された体の一部は未だ発見されていない。 東京警察署は、現地に捜査本部を設置。 強姦殺人未遂の容疑で、逃走した男の行方を捜索中。 【讀賣新聞】 2003年(平成15年)8月16日(金曜日) 東京文京区内山林で、強姦及び殺人未遂の容疑で捜索されていた、 無職中年男性(55歳)を静岡県周智森町の自宅で発見、逮捕した。 発見されていなかった被害女性の体の一部も、自宅内の浴室で発見。 容疑者の犯行動機は、「フラれちゃったから、もういいやと思った。」 と供述しており、体の一部を切断したその犯行理由も、 「思い出になるから。」「一緒にお風呂に入った気分になるから。」 と供述していることが分かった。 捜索本部は、男女関係の縺れが原因として、今後も捜査を進めていく方針だ。 【讀賣新聞】 2003年(平成15年)11月28日(火曜日) 強姦殺人未遂の容疑で逮捕された無職の澤田崇朗容疑者(55歳)と、 被害女性の間に交際の事実はなく、全くの初対面だったことが、 被害女性の証言により発覚した。襲われる瞬間も、なぜか自分の下の名前 を叫びながら押し倒してきたと、被害女性は証言しているとのことです。 澤田容疑者も、次々と新たな供述を繰り返しており、 「×××ちゃんのお顔はどこ?」 「××××ちゃんにも会って、いっぱいお話ししたいのです。」 「××ちゃんは付き合ってるから、エッチしてもいいのです。」 とひたすら繰り返していて、その供述に出てきた全ての名前が、 東京区内で起きた3件の強姦殺人被害女性の名前と全て合致。 犯行内容も類似しているため、澤田容疑者の犯行として捜査を進めている。 【讀賣新聞】 2004年(平成16年)1月10日(金曜日) 東京区内3件の強姦殺人及び1件の強盗殺人未遂の容疑で再逮捕されていた 澤田容疑者が刑務所内で自殺を図り死亡していたことが、新たに分かった。 これまでの供述内容やその動機などを理由に、容疑者の精神鑑定が行われ、 心神喪失と偏執病の疑い有りと、鑑定結果が出た矢先の自殺だった。 その刑事責任能力も可能性としては極めて低く、鑑定は難航していたようだ。
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