ストーカー行為

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ストーカー行為

梨花は、今までずっと大切にしてきた大親友が、 実はストーカー行為に悩まされていたという事実を、ふいに知ってしまう。 「梨花、わたしね、言ってなかったんだけど、、実はずっとストーカー行為を 受けているの。ごめんね、いきなりこんなこと言って。。」 そう言うと、親友でもある、まーちゃんは静かにうつむき、涙を流した。 わたしは、まーちゃんがなにかの冗談を言いだしたと感じていたが、 ずっと目の前で泣き続けるその親友の姿に身の毛もよらない恐怖を抱き始めた 「えっ、うそでしょ?本当なの、それ。。えっ具体的にはなにがあったの?」 泣き続ける彼女の背中を静かにさすると、その手のひらからは、 ぶるぶると震えあがる彼女の身体の揺れが伝わってきた。 わたしの質問に答えようと、うつむく顔をゆっくりとあげるが、 やっぱり怖かったんだね、、彼女の表情はかなり引きつっているようだった。 「おかしいなって感じ始めたのが、半年くらい前、、 バイト終わりの帰宅してる時に、後ろから誰かにつけられてるような気がして 振り返ってみたら、後ろに背の低い男の子人が立ってた。。 距離感があったから、ただの通行人かな?って思って、 また帰ろうと歩き始めたんだけど、なぜかわたしの背後にずっといて。」 ただならない者が彼女に迫ってきていると悟った梨花は、 質問攻めのように、何度も頭に浮かんだ疑問をぶつけ始めた。 「ほかには?なんかその、、そいつの外見的な特徴ないの、、?」 「んー、、見た目の特徴だと、んー、、あっ、ニキビ面?だったかも。」 ニキビ面? そんなワードが飛んでくるとも思っていなかった梨花は、 余計にその気持ち悪さを感じ始め、身体から血の気が引いていくようだった。 「どうすればいいのかな、、やっぱり警察に言った方がいいよね?」 「当然だよ、、っていうかこのこと、明美にもちゃんと言ったの?」 「ううん、、まだ伝えてない、、言おうとは思ってたけど。」 「じゃあすぐに明美にも言った方がいいよ?だって私たち もう姉妹みたいな仲なんだから、ね?」 そう言うと、梨花は、近くで本を読んでいた明美を静かに呼んだ。 近くに呼びつけられた明美に事の事情を説明すると、大きく開いた口を その手でふさぎながら、根掘り葉掘り、質問してきた。 「えっ、いつからなのそれ?やばくない?ストーカーってやつだよね? 先生や警察にはもう言ったの?両親には?早く言って捕まえてもらったほうが いいよ!!」 その興奮を抑えきれていない明美を諭すように、梨花が口を挟んだ。 「明美、明美、それはあとで3人で先生に言いに行こう。 それよりも今日の帰りは3人で、一緒に帰ろう?その方が怖くないだろうし」 「そうだね!!当分の間は、3人でくっつきながら帰れば、 警察が動いてくれるまでは、少しの時間稼ぎにもなるかもしれないし!! そうだね、そうしよう!」 小学校の頃からずっと一緒だった大親友の3人は、まるで家族のように、 その身を寄せ合い、先生がいるであろう職員室へ足を運ばせた。
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