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「ケイ! おい、起きろ!」
うっすらと目蓋が開き。マサトの顔が見えた。
「……本当に、ごめんない」
彼を殴ってしまったことを思い出して。また、涙が溢れてしまう。マサトは「大丈夫だから」と、背中をさすってくれた。
落ち着き始めてあたり見ると薄暗い部屋の中に数人の生徒が集まっていた。中には、ユキや生徒会長、オウカ先輩の姿も見えた。
「ミナトによってこの学校は占領された。ほとんどの生徒が奴に全てを奪われ、ただアイツのいう事を聞くゾンビみたいな状態に。ここにいる生徒は、逃げてきた生徒達だ」
そう聞いて、こっそりカーテンの隙間から窓の外を見ると、向こうのほうに死んだよう表情の生徒が虚に歩き回っていた。
「ここは、元は廃部した弓道部の部室で今はオウカ先輩達のたまり場になっていたらしい一時的に避難場所になってる」
「……私。許せないよ」
「よく言った!」
私の呟いた声に反応して部屋の中心に立っていたオウカ先輩が立ち上がった。
「ケイ、だったね。ワタシを倒したアンタがいれば役者揃いさ。アンタが起きるまでみんな待機をしてた。じゃあ、皆んな。反撃と行くよ」
オウカ先輩の激励によって集まってた生徒が一気に雄叫びを上げた。と同時に扉を蹴っ飛ばして外に飛び出した。
「作戦は俺が聞いてる。てな訳で、ケイ、俺の背中に捕まれ!」
「えぇ!」
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