恋巡る異能祭

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『私の能力ね。変なやつなんだ。恋をすれば強くなるんだけどね。恋ってわかんない。わからないままだと、私、能力無いのと同じなんだって』  小学校くらいだったか。自分の能力を検査で判明した私はただただショックだった。 『だったら、俺が守ってやるよ。戦える能力じゃ無いけど、逃げるのだったら一番だ!』  格好つけたようにカッコ悪いことを言う幼なじみにとても元気付けられた。でも、それから何度も本当に彼の力に助けられたんだ。  中学生になったある日。突如私の力が目覚めた。それが、何なのか最初はわからなかった。ただ、彼の近くにいると力が制御できなくなった。それで私は彼を避け始めたんだった。
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