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進路委員会は進路指導室集合。
一階の職員室の並びにある部屋の前で、私は大きく深呼吸した。
「立ち止まって何やってんの?」
「うわっ!」
後ろから声をかけられて、びっくりして思わず叫んでしまった。
振り返れば、そこには桜也の姿。
「よかったじゃん。無事に進路委員になれて。」
桜也は私の脇から手を伸ばし、ドアに手をかけた。
「え? 桜也は何の用なの?」
「ん? 俺も進路委員だから。」
「えぇ? 何で?」
「んー。なりゆき?」
桜也はそのままドアを開け、私を追い抜いて進路指導室に足を踏み入れた。
「入んないの?」
「あ、入るよ。」
呆然としてた私は、慌てて桜也に続いて中に入った。
1年生の中では私たちが一番乗りだったけど、2,3年生ももうちらほら来ていた。
各学年ごとのテーブルに、適当に座るように指示され、桜也が窓に背を向けて座った向かいに私も座った。
部屋の中は静かだったので、何となく黙り込む。
何だか落ち着かない。
桜也も黙って座っていた。
10分ほどで、1年生のテーブルは埋まった。
うちの学校はAからFまでクラスがある。
なので、1つのテーブルに6人ずつ座り、18人が委員会メンバーということになる。
2,3年生のテーブルは、人が集まるにつれておしゃべりしている人もちらほら見られたけど、1年生のテーブルだけは、みんな黙ってる。
居心地……悪いなぁ……。
「なぁ。お前、A組じゃん?」
突然、桜也が私に話を振った。
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