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いつか君に
いつか君に……
言わないといけないことがある。
高校生活もあとわずか
桜の花びらが舞う季節に
僕は……
君のそばから離れてしまうから
桜の花びらが散るころには
僕はもういない
だって"僕は"
もともと
君と同じ世界にいないのだから
僕はもう死んでいるのだから
もう一度
君に会えたのは
ただの偶然じゃない
僕が"神様にお願いしたのだから"
だから、もうこれで
最後の頼み。
「君を抱きしめたい」
たった一度でいい……
そしたら、僕は
空へ旅立つことが出来る
だから、"卒業式"が終わったら
あの桜の木で待っててほしい
君が一番知りたかった
理由を話すから
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